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真珠の詩
木浦の愛 田内千鶴子の遺したもの 高知田内千鶴子愛の会編
母・田内千鶴子の言葉から見た愛の世界を実現しようと、ひたすら福祉の世界で働いてきた著者が、父と母の出会いから母の最後までを赤裸々に綴った。 何不自由なく育った千鶴子が、乞食大将と呼ばれた伝道師の尹致浩と結婚し、3000人の韓国孤児を育てた30年は、戦争に翻弄され日韓の間が大きく揺れた時代だった。 チマチョゴリを着て韓国語を喋り、キムチを美味しいと言って食べた千鶴子が召天する前に言ったのは、「梅干が食べたい」という日本語だった。渡日して30年、在日コリアンのお年寄りが故郷と思えるような老人ホームを作った著者は今、「孤児の少ない社会」を願った千鶴子の夢を追いかけている。
木浦共生園の園長の息子として生まれたにも関わらず、孤児と一緒に育てられた尹基少年は、母の目が自分だけに注がれることを求めていた。母への反発から反抗を続け、悲しませていた尹基少年。共生園の園長となり、母と同じ福祉の道を歩むことになるまでの葛藤が胸に迫る。 著者が勤めていた児童養護施設「博愛社」に、尹基園長が水仙花合唱団の子どもたちを率いて来日した際に二人は出会い、結婚。その後、日本で設立された社会福祉法人こころの家族の総括施設長として、夫を支えている。尹基理事長は、田内千鶴子の悲願だった「孤児がひとりもいない世界」の実現のため、国連「孤児の日」制定に向けて運動を推進している。