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国連「World Orphans Day」制定推進運動にご参加ください

 私の母 田内千鶴子は、その生涯を通して孤児たちに自分の全てを、自らの命までをも注ぎました。
私は、1968年に56歳という若さで逝った母の遺志を継いで、韓国の児童養護施設「木浦共生園」をはじめ、今日まで諸社会福祉事業の道を歩んできましたが、母がやり残した事業の実現は手に余るものでした。

「木浦共生園」を巣立つ孤児たちに対して、実社会の生活を支えるためにと望んだ職業訓練校の開設などは実現にこぎつけました。しかし、母の心の叫びともいえる専門家を育てて「孤児の少ない社会」を創りだすことは、実現には至っておりません。

 いつの間にか、日本や韓国では[孤児]という言葉も消え、豊かな社会をいかに謳歌するかに人々の関心は集まっています。その一方で、家族の解体による社会的援護を要する子どもたちの増加や、貧困、戦乱、災害により世界の孤児は大きく増えているのが現実です。

この分野の専門家や現場に携わる人々からは[孤児]という言葉を積極的には使わないという声もあります。しかし、それが孤児への無関心につながる恐れはないのでしょうか。すでに国連では2002年に毎年5月1日を「世界エイズ孤児デー」とする決議がなされています。国連エイズ合同計画(UNAIDS)によると世界の[孤児]は1億5300人にのぼりますが、孤児と遺児が混同されたもので、孤児の実数は10分の1程度になります。孤児、遺児の意味を正しく理解することが、孤児問題への第一歩ではないでしょうか。

 私は、世界の孤児たちが堂々と生きるように、母の生誕100周年を機に 「World Orphans Day」(世界孤児の日)の制定の必要性を訴えました。そして、韓国で国連「World Orphans Day」制定推進が動き始めました。 これは、地球の未来を担うすべての子どもたちが、健やかに成長する権利を持つという認識を社会に根付かせ、国際的な孤児への意識や関心を高めるための働きです。 国連「World Orphans Day」制定推進運動への、皆さまのご賛同を心より訴えます。

ソーシャルワーカー 尹 基(田内 基 たうち もとい)
    社会福祉法人こころの家族 理事長
    韓国社会福祉法人崇實共生福祉財団 名誉会長
  

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