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国連「世界孤児の日」制定に向けニューヨーク世界大会で請願へ

国連「世界孤児の日」制定請願のためニューヨーク世界大会への賛同を訴える尹基理事長
「韓国孤児の母」田内千鶴子の願いであった「孤児のいない社会」を目指して、尹基理事長が提唱する国連「世界孤児の日」の制定請願のための「ニューヨーク世界大会」発会式が、去る3月15日、韓国ソウルのカンファレンスハウス「タルケビ」で行われました。
この日、韓国各界の約120名の賛同者の参加を得て、いよいよ今年10月にニューヨークでの開催に向けて本格的に動き出しました。
共生園設立90周年を記念して進められる制定請願のための発会式には、主会場に90名が、別室に約30名、計約120名の福祉、教会、外交、行政、文化関係者や木浦共生園家族などが参加しました。
発会式で、尹基理事長は、あいさつを通じて「ここにご参加の崔書勉国際韓国研究員理事長も今年90歳を迎えられますが、共生園の90周年を記念して、無理にこの狭い空間に90名の席を作ってもらいました。国連『世界孤児の日』の制定を提唱したのは、共生園が韓国で最も長い歴史を持つ施設だからです。母の逝去後、木浦市民から託された「世界孤児の日」制定請願は、韓国戦争での戦争孤児を助けてくれた国際社会の恩に報いる道でもあり、皆様のご支援で必ずや成功するものと確信します」と「ニューヨーク世界大会」への賛同を訴えました。
崔書勉理事長は、「90歳の誕生日を迎えたようだ」と会場を沸かせ、「金山政英駐韓日本大使からあなたに任せたい人がいると紹介されたのが尹基理事長で、手を携えて、アジアや世界の孤児のために尽くしたい」とあいさつされました。
金泳鎮前農林部長官は、「孤児のいない社会を望んでいた田内千鶴子女史がさぞかし天国で喜んでおられることでしょう」とこの請願運動の成就を祈願されました。
孫鳳浩国際飢餓対策機構理事長が、「孤児の権利を守る世界孤児の日制定はたいへん意義深いことであり、皆様の賛同を願う」とあいさつされました。
続いて、オ・スンファン韓国社会福祉士協会会長とシン・ジョンチャン韓国児童福祉協会会長が「夢いっぱいの日に」という発会式の決議文を朗読し、「国連世界の孤児の日を作る奇跡を夢みて突っ走ろう」と力強く訴えました。
丁鍾得前木浦市長は、「田内千鶴子女子生誕100周年記念大会の時から世界孤児の日つくりに努力してきました。これは日韓で手を取り合って進めることに意義がある」と語りました。
この日の進行は、歌手でタレントのユヨルさんの司会で進められ、柳在乾韓国ユネスコ協会連盟会長の祝願祈祷に始まり、洪正吉ミラル財団理事長の祝願メッセージに続いて、慎承男社会福祉法人共生福祉財団理事長がニューヨーク世界大会への賛同を訴え、詩人のイ・スンシン氏が、「我ら皆孤児」と言う自作の詩を披露して場内を感動させました。
去る2012年木浦で開かれた田内千鶴子生誕100周年記念行事で、はじめて国連「世界孤児の日」制定請願大会が開催され、決議文が採択されました。翌2013年にはソウルでシンポジウム「海辺の聖女 尹鶴子(田内千鶴子)生誕101年に考える韓日」が、また2014年にはハイレベルフォーラムが日本と韓国で開催され、東京宣言とソウル宣言が発表されました。そして昨年2017年には木浦で国際学術セミナーを開くなど、国連「世界孤児の日」請願に向けて、理論的な深化を図ると共に広報活動など地道な活動が繰り広げられてきました。
現在、地球上には1億5千万人の孤児が、社会のいろいろな差別や時には生命の危険をも感じる環境の中で生きております。病気、事故、貧困、家庭内暴力、災害、紛争、内乱、戦争など、孤児になる原因は、地球上に溢れ、誰でも孤児になる可能性があります。あなたが孤児でないのは、単なる偶然か、奇跡かも知れません。国連「世界孤児の日」の制定は、孤児たちの人権を守り、差別のない社会を作ると共に、孤児となる原因を防ぎ、あなたとご家族の住む社会と地球の安全と平和を守る重要な契機となります。 あなたの積極的なご参加が必要です。
国連「世界孤児の日」制定請願ニューヨーク世界大会発会式は、満員の参加者で熱意がこもりました
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