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座談会/施設長たちが語る「今」・「これから」

     「 3年間にも及ぶコロナ禍は当法人が運営する特別養護老人ホーム故郷の家の各施設にも大きな影響を与えました。新春号は、堺、神戸、京都、東京の施設長に集まってもらい、コロナ禍からの脱却、そして2023年への「これから」を語ってもらいました。

 

   ──ココロナ禍ではみなさん苦労されたと思いますが、今日は2023年に向けた展望をお聞かせください

文化プログラムを早く再開したい!

   去る11月、故郷の家・東京は開設6周年を迎えました。3周年までは地域との交流が盛り上がり、たくさんの人たちが来てくれる施設になっていました。ところがその後コロナ禍になり地域との交流もできなくなってしまいました。来年は「コロナに負けず!」をスローガンに、以前のように地域交流をしたり、ボランティアさんにも来ていただきたいと思っています。こころの家族の理念「福祉は文化」に基づく施設として日・韓の多彩な文化行事やプログラムを開催します。地域に開かれた施設として気軽に施設を訪問していただけるようにします。

 藤原  高齢者にも夢があります。その素朴な夢、願いを実現していきたい。故郷の家・京都は独立した文化ホールを持つ数少ない施設です。コロナ禍で辛かったのは、なによりも故郷の家が一番大事にしてきた文化プログラムができないことでしたが、これから再開したい。ご利用者の喜ぶ顔を見て職員たちに意欲を出してもらいたい。
 故郷の家・京都の近くでは京都市立芸術大学の新キャンパス移転工事も進み、来年秋開校の予定です。ホールを生かして若い芸大生との交流が出来るようにもしたいと思っています。

   堺では第6波のときに大きなクラスターが起こりましたが、職員たちが本当によく頑張ってくれました。その後「0(ゼロ)コロナ」でいこうと感染対策を徹底してきました。来年は、ご利用者1人ひとり、「この方は今、何を必要とされているのだろう」と個別に見極めながら、「コロナ禍だけどやっていこう」と気持ちを切り替えていきます。「『コロナだから』できない」から「『コロナだけど』」できる」へ。

 松下  神戸ではつい先日、真野ふれあいのまちづくり協議会主催の「ふれあいバザー」に参加させてもらい、「青空健康体操」を施設職員が行わせていただきました。他にも似顔絵コーナーや真野同志会恒例の焼きソバ販売もあり、久々にご利用者さんの楽しそうな顔を見ました。

神戸ではいよいよ小規模特養申請へ

 松下  さらに神戸には新たなニュースがあります。現在の施設の隣接地に29床のユニット型小規模特別養護老人ホームを2024年10月の開設を目指して計画。神戸は従来型多床室の施設なので、感染症に強いユニット型個室への期待もあります。理事会の決議後、師走には神戸市に書類を提出し、承認されれば、みなさまには旧倍のご支援ご協力をお願いしたいと願っています。
 また、来年以降の展望としては、震災を経験した地域だからこそ、「災害に強い施設づくり」を行っていきます。地域の医師会や歯科医師会、薬剤師会、行政とも連携し、大規模災害発生時にも対応できる在宅医療介護のネットワークづくりと支援を目的に立ち上がった「長田区災害時の医療・介護提供協議会」に参画、災害時には地域の福祉避難所として開放できるように準備をしています。

   東京では12月に東洋大学の社会心理学科の学生7人が実習に来ます。また来年4・5・6月に5人ずつ実習を受け入れることにしました。最近は抗原検査キットも手に入りやすいので検査を毎回しっかりしながら、来年は地域住民を対象に健康相談会などを行い、社会貢献も含めて積極的な行事を再開していきたいと思っています。

人材確保でサービス向上へ外国人職員も活躍  

──故郷の家・京都では特定技能のベトナム人職員が6人になり、活気付いているとか

  藤原  彼・彼女たちはとにかく明るい。そして若くて元気。少々しんどいことも「ご利用者さんのために頑張ります」と前向きな姿勢で仕事に取り組んでくれているので気持ちがいい。ご利用者とも言葉を教えあったりとコミュニケーションも上手。新たな風が吹いています。より良いサービスの質の向上を目指すにも、人材確保は必須です。

    東京には今6か国の職員がいます。特にミャンマー出身の職員は本当に真面目で仕事熱心。ユニットリーダーのうち2人はミャンマーの職員です。ご利用者はもう、外国人職員と日本人職員の区別をすることもなく全然普通です。

  松下  神戸ではベトナムの技能実習生が介護福祉士を目指して勉強しています。行政が「コウベdeカイゴ」という福祉応援プロジェクトに取り組むなど協力的で、住宅手当等補助や日本語学習支援、資格取得支援があるなど外国人職員にとっても働きやすい環境だと思います。

   今、SNSの一種、TikTokを使った求人が若い人たちの間で注目を浴びているそうで、取り入れてみるのもいいかと勉強を始めています。

  松下  ホームページのブログを見て「雰囲気が良さそうだから」と応募してくれた人もいました。

    東京では最近、高校生のアルバイトが入ってくれて、ご利用者から「孫のよう!」と評判がいいんです。学校が終わってから介護補助の仕事として夕方の見守り、掃除など手伝ってくれます。うちの施設は毎日が楽しい働きやすい職場で、職員からの職員紹介が多いです。

頑張れる源は?  

──介護の仕事に長く携わってこられたみなさんですが、この仕事の魅力、また職員たちに今だから伝えたいことを教えてください

 藤原 私は現場の介護職員でしたが、いつもご利用者の素朴な願いをサポートできたらいいな、と仕事をしてきて、それは今でも変わりません。ご利用者が望むことを何とかしてあげたい、と。
 

 松下 僕は仲間かなぁ、本当に。ご利用者やご家族の支えももちろんですが一緒に働いてきた職員に助けられて今の自分があると思っています。ここはそういうご縁がもらえた施設です。

  私は、ご利用者さんが、満足している顔、それしかない。「おいしいわ!」「うれしい」「楽しい」と、言ってくれる笑顔。頑張れる源です。
 

  巽 昔、先輩から言われて忘れられない言葉があります。「利用者さんから『ありがとう』と言われるということはまだまだだ」と。ありがとうと言われて喜んでるのは、自分がまだ上からの立場になっているという事だと、今も思っています。

  松下 今後は介護ロボットなど補助金を活用してICT(情報伝達技術)にも力を入れて、現場の職員がご利用者と関わる時間を長くできたら、とも考えています。

  藤原 これからは職員が「頑張ろう」と思える環境を作ることも大切になっていきます。イベントなどが再開されたら職員たちのアイデアもどんどん取り入れたいです。
    巽 この度、当施設が大阪府社会福祉協議会会長表彰の優良施設として表彰されました。大阪府下にある社会福祉施設の中で今回表彰されたのは30の事業施設で、その一つに当施設が選ばれました。韓国の文化と日本の文化の違いを受入れながらお一人お一人の夢・自立・文化を大切に長年尽力した功績が認められ、表彰していただいたことをスタッフ一同大変光栄なことと、嬉しく感じております。

 ──うれしいニュースをありがとうございます。今日はみなさんお疲れさまでした。


〔座談会出席者 / 私たちの抱負〕

■故郷の家・東京:朴 正米(パク・チョンミ)
 ★目標「韓国文化があり、毎日が楽しい、働きやすい施設」

■故郷の家・京都:藤原 一臣(ふじわら・かずとみ)
 ★目標「日韓両国の文化を融合したHEART サービスを提供する施設」

■故郷の家・神戸:松下 良平(まつした・りょうへい)
 ★目標「日韓両国の文化で2倍楽しめる施設」

■故郷の家(堺):巽 耕作(たつみ・こうさく)
 ★目標は「田内千鶴子の愛の精神を実践する施設」



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