あなたが主人公

故郷の家でのお話です。
「みなさんにはいつもよくしてもらっています。ここ京都では、行事のたびに職員さんたちがテーブルや椅子を運んでくるのでとても大変だと思いました。それで、私も何かお役に立ちたいと決めました」

毎年恒例のコリアジャパンデイには地域の方々をお迎えするために、職員は学校や団体からテントや大量の折りたたみ椅子やテーブルを借りてきて設営します。

苦労している職員を見て、入所者のあるおばあちゃんがテーブルと椅子の寄付を申し出てくださったのです。

おかげで、本来の行事に集中することができるようになりました。

神戸では、病弱のため生涯独身のおばあちゃんが日常生活もご不自由になられて故郷の家に入所されました。そこで多くの方たちとの出会いがありました。時には、ショートステイの認知症の方の無断外出に職員総出で走り回ったこと、帰りを祈る思いが通じたのでしょう、その日のうちに見つかりほっとしたこと。ファッションショーできれいに着飾ったことなど。

あんなことこんなことを見て聞いて、最後におばあちゃんは自分の意志で、成年後見人を通して同じ境遇の方たちが暮らす故郷の家のために遺産を全額寄付することを決め、天国に旅立たれました。

東京では留学生奨学金を募集して、伝達式をおこないました。

他人を思いやれるのは、心の余裕です。

その時、あなたは人生の主人公になります。

社会福祉法人こころの家族   尹基(Tauchi Motoi) 2020年3月1日

       
 
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