座談会 多彩な行事・文化を楽しめる「故郷の家」が自慢!

課長さんたち大いに語る

今号は、堺、神戸、京都、東京の4つの「故郷の家」介護課長と総務課長に集まっていただき、オンライン座談会を開きました。介護課長は介護主任やユニットリーダーを管理し、現場の運営を円滑に進める責任を持つ立場。それぞれの地域のニーズを考慮しながら、施設の魅力を発信しようとしています。座談会からは当施設が歩んできた時代の流れや現状も垣間見ることができるようでした。


〔 出席者 〕

藤井啓祥(ふじいけいしょう) 故郷の家介護課長、施設ケアマネージャー。2002年8月故郷の家総務課に入職、地域福祉課長と介護課長などを経験。

植田悠(うえだはるか) 故郷の家介護課長代理。05年故郷の家に入職、その後退職し15年復職。24年課長代理に。

川越孝男(かわごえたかお) 故郷の家・京都介護課長。04年4月故郷の家・神戸に入職。09年故郷の家・京都介護課長に。19年故郷の家・東京に異動の後、21年9月から再び京都に。
橋本賢哉(はしもとまさや) 故郷の家・京都介護課長、機能訓練士。18年故郷の家・京都入職。26年4月、介護課長に。

井上ひとみ(いのうえひとみ) 故郷の家・神戸介護課長、看護師。16年1月パート勤務で入職。22年正職員に、24年6月、介護課長に。

大伴博史(おおともひろし) 故郷の家・東京総務課長。16年入職、23年総務課長に。


──「介護課長」職の仕事の内容を教えてもらえますか

藤井課長

藤井 介護士のまとめ役であったり、シフトの管理、看護師や相談員との調整などです。また、介護保険では介護ニーズに応じた質の高いサービスを提供するために「虐待防止委員会」や「感染症対策委員会」などが設置されています。それに基づいた会議を一定のスパンでやる決まりがあります。
堺では毎週火曜に職員さんに集まってもらい会議を開いています。その時に職員さんの声を聞き、とりまとめる。介護職員さんからケアの相談を受けるとケアの会議をしてもらって、施設長に報告をするなどが課長の仕事かなと思います。どうしても事務仕事が多くなり、現場に行ってるよりもデスクワークが増えるので直接ご利用者と触れ合う時間が取りにくく、もどかしさも感じています。
井上 私は介護課長に就任しましたが今も看護師として現場にいることが多いかな。
橋本 私は機能訓練士で、この4月から介護課長に任命され、「これから!」というところです。

大伴さん

大伴 東京は介護課長が今不在で、総務課長という立場で今日は参加させてもらっています。入職前は保険会社で働いていました。生命保険を勉強するなかで「介護保険」を知り興味がでて福祉の世界に飛び込みました。今日は皆さまのお話で勉強できたらうれしいです。

 

 

──川越さんは、故郷の家の3施設で働いてこられました

川越さん

川越 神戸で介護職員として働き始め、京都が開設したタイミングで介護課長に就任、その後、故郷の家・東京で務め現在は京都で介護課長をしています。介護課長の仕事内容は藤井さんが話された通りです。
──各施設の違いはありますか
川越 どの施設も「こころの家族」の理念のもと運営されていますので介護サービスなどには違いはありません。ただ最初入職した神戸は、個室もありますが多床室もある従来型と言われる居室スタイル。京都と東京は個室のユニット型なのでその違いがあります。東京にも2年半務めましたが、規模や環境が京都の施設と同じなので仕事をしてて「ん?ここは京都か?東京か?」と、分からなくなる時もありました。でも、東京の施設のご利用者さんからは「関西の人やね?」とよく言われて。なんでやろう?と(笑)。
大伴 いや。関西の人でしょ? 言葉が(笑)

ユニット型・従来型 それぞれいいところがある

──居室スタイルについて詳しく教えてください
川越 ユニット型では、入居者を10人前後の小グループ(ユニット)に分けて生活します。各ユニットには専用のリビング・キッチン・個室が設けられていて、「家」のような空間で暮らしていただけます。京都も東京もユニット型です。ユニット型は職員がご利用者お一人おひとりと向き合える良さはありますが、いっぽうで職員は一人で抱え込んでしまう場合があり、私はそれには目を配っています。ユニット型と従来型では職員の配置人数も異なってきます。

植田さん

植田 堺の故郷の家は個室と多床室がある「従来型」ですが、私はそれが大好きなんです。みんなでわいわいガヤガヤ。みんなが集まってみんなでミニレクをしたり食事したりできるこのスタイルをなくさないで欲しいと思っています。
藤井 国の方針として「施設ケアの質向上」を目指していて2002年、厚生労働省が「個室ユニットケア」を推進して以来、新設の特養はほぼユニット型で建てられるようになっています。堺のご利用者さんは、「個室に移りますか、と言っても、こっちがいい」と言われる方が多い。一人だとなんとなく人恋しくなるのか個室の方もみなさん休憩室などに来られて、おしゃべりしたりしています。
──37年前、「在日コリアンの高齢者のために」開設された故郷の家ですが、現在、在日の方はどのくらい利用されていますか
川越 京都の特養では6割強のご利用者さんが在日の方です。少し前までは7割ほどいらっしゃったんですが。
井上 神戸の施設では4割のご利用者さんが在日の方です。
藤井 堺は在日のご利用者さんは1割もいません。堺の施設がある地域は在日の方が多い地域ではないこと、また、隣接する泉北ニュータウンは街開き50年が過ぎ、地域で在宅サービスを利用されていた方がそのままご利用者になるケースが増えています。
大伴 東京では特養は江東区に申し込みをしてからという仕組みがあり、在日の方は1割もいないです。ケアハウスは全国から入居されていて、半分くらいの方が在日です。
──故郷の家では、早くから韓国の研修生を受けいれてきました。東京では開設当初からミャンマーの方が、まず留学生として働いてきました
大伴 ミャンマーの職員さんは長い方で9年間勤続されてユニットリーダーにもなり、チームの要となっています。日本の文化と似ている気がします。外国人職員さんはみなさん勉強熱心で、今はなんの違和感もなく働いていただいてます。

 

行事がいっぱい、目白押し

──故郷の家の特長、魅力はどのようなところだと思いますか
藤井 法人の理念「私たちは子どもや高齢者、障害者の『こころの家族』となり、その福祉ニーズに応えるプログラムの開発、支援を行います…」ではないでしょうか。朝礼や申し送り時に「ハートサービス」とともに職員みんなで唱和します。

橋本さん

橋本 環境・食事・行事、特に文化を大切にするところです。行事は韓国と日本の文化を両方するのでたくさんの行事が目白押しです。職員も韓国・日本以外の職員もいるので多文化を共有している。多文化フェス屋台では韓国はもちろんミャンマー、フィリピンなどの食を楽しんでいただけます。
川越 今のいろんな行事があって、楽しんでいただける時間があることを大切にしていきたいです。生活の中での楽しみ、ちょっとした楽しみがあるような施設であり続けたらいいなと。京都には敷地内に「雲史ホール」もあり、地域の方にも利用していただけます。コンサートやミュージカル、時にはギャラリーにもなり、6月はプロレス団体がパフォーマンスをしてくれました。いろんなジャンルのイベント、地域の方も参加していただくイベントを色々企画していけたらと思います。

井上さん

井上 アットホームでフレンドリーな雰囲気です。関西特有のコミュニケーションでご利用者さんとの関係も大切にしています。文化生活支援員の方が企画を練ってくれていて、楽しいイベントも増えてきています。
大伴 東京でも「映画鑑賞会」など地域交流を兼ねた様々な企画が作られています。インスタグラム発信も始めました。

 

──この仕事をしていてうれしかったことを教えてください
川越 施設に住み始めたご利用者さんが最初、環境に慣れず嫌がっておられたんですが生活に馴染み「ここに来て良かったわぁ」と言ってもらえたときは嬉しかったですね。
井上 いっぱいありますが、以前は病院勤務でしたので病院側の看護師の立場でしか見れなかった。でも施設の看護師になって病院の方がカンファレンスで施設に来られ担当されたご利用者をご覧になって「こんなに良い表情をなさるのね」と言われたときはうれしかったです。
橋本 工夫次第で新しいことが発見できることです。人対人なので、完全に決まったルールがない。それも楽しみでうれしいことです。
植田 介護課長代理兼生活相談員なので事務仕事も多くありますが、私はご利用者と関わっている時が一番幸せで、ご利用者の笑顔を見る時にやりがいを感じます。  (聞き手・横山まゆみ)

 

       
 
パンフ
レット
寄付
採用
情報
故郷
の家